『LTE』という言葉をよく聞く事があると思います。LTEとは現在使われている第4世代の通信規格「4G」を指します。そして現在、次世代モバイル通信規格『5G』の開発が進められており2020年には導入する予定となっています。
下記の動画は、総務省が公開している5G通信の社会を描いたイメージムービーになります。
5Gの特徴は、「高速大容量」「低遅延」「低コスト/省電力」「多接続」です。
そんな次世代の通信規格ですが、『4G』と何が違うのか説明していきます。
圧倒的な速度 100倍速!
現在利用されている『4G LTE』と比べて、超高速で大容量な次世代のネットワークとして、開発が進んでいます。
日本で現在最も高速とされている、NTTドコモの4Gサービス「PREMIUM(プレミアム)4G」は、通信速度が最大で788Mbps(メガ・ビット毎秒)。20Gbpsは2万Mbpsなので、単純計算だが、約25倍だ。現在、国内で主流となっている「LTE」と比較すると、実質的に速度は約100倍に跳ね上がる。
https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20180323-OYT8T50015/
速さが圧倒的に早くなったことを理解していただけたかと思いますが、Youtubeの読み込み速度が速くなるだけだと思っていませんか?もちろんネットサーフィンやSNSの利用が快適になるのですが、それ以外にも実は今までにできなかったような様々な事が可能になってきます。
IoT・ロボット・自動運転の加速
「IoT(Internet of Things モノのインターネット)」とは、インターネットに繋がったモノの事を指します。私たちが生活で利用しているありとあらゆるモノがインターネットと繋がることで私たちの生活を便利にしてくれるものです。
例えば、冷蔵庫や洗濯機、エアコンといった家電がインターネットに繋がることで、外出先からスマートフォンで操作できるようになるなど、さらに便利になっていくのです。
さらに5Gの高速通信によって、自動運転車や無人店舗をはじめとしたAI技術が活用され、様々な場面で私たちの補助を行うようになります。

今までは、通信速度が5Gほど速くはなかったため、大量のデータを遅延が少なく転送する事が難しいと言われてきましたが、5Gの高速大容量、低遅延の特徴のおかげでそれらが可能になってきました。
自動運転などは人の命に関わるため、5Gの高速転送により遅延なく情報の転送を行います。
ロボットなどの遠隔操作も遅延が少なく行う事が可能となり、コマツとNTTドコモが共同で実施した建機の遠隔操縦デモ実験では、データ転送遅延を片道1ミリ秒(0.001秒)以下に抑えることを目指しているようです。
画像・映像の高画質化
技術の進歩により様々なコンテンツが提供されるようになりました。
転送容量が少なかった時代は、メールなどのテキスト文章のみでした。それが技術の進歩により、音声になり、画像となり、動画、VR/AR/MRなどのコンテンツに進歩してきました。
テキスト → 音声 → 画像 → 動画 → VR…
技術の進歩により、私たちが扱うデータ容量も大きくなってきています。
これからは、4Kや8Kなどのデータの大きい高画質映像も転送する事が可能になってきます。
仮想現実の加速

仮想現実(VR)がこれからさらに加速していきます。現実世界とは別に仮想世界に様々なコンテンツが登場するようになると考えられます。
仮想現実はデータ容量が大きいため、遅延が少なく大量な情報転送が必要になってくるため5Gとの相性はとても良いと言えます。これから遅延がなく高画質な仮想世界を体験するとどちらが現実かわからなくなってしまうなんてことも起こってしまうかもしれませんね。
これから先の未来
これから先は、さらに情報化社会となります。多くの広告がAR技術によって作られ、AR/VRなどを使った様々なコンテンツが登場します。
VRでその場所に行っている感覚で世界旅行なんてことも可能になりますし、世界各国にロボットが配置され、遠隔でそのロボットにアクセスし、VR技術によりロボットの見た映像をそのままリアルタイムに感じることも可能になると思います。
今よりもっとロボットの存在が身近になります。これから先は、10年、20年ではなく、3年5年と経過するだけで大きく変化すると思われます。時代の変化を楽しみながら、時代の流れに乗り遅れないよう様々な経験をしていきたいものです。
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